30ミリのこだわり

2008/10/1

月頭の今日、いつものように与賀神社へお参りの後、
スタッフミーティングがあった。毎月やるのだが、
反省点や、気づいた事をおのおの発表する。

私は、今回ブランドブティックの現場での出来事を
話した。

設計監理をする中で、基本となるのが、図面どおりに
施工しているかどうかなのだが、今回施工業者のミスがあった。

ディスプレイボックスのショーケースのガラス扉が面(つら)に
納まっており、図面に指示した30ミリ奥へ下げるのを
していなかった。引渡し前日に起きた事で、これから
やり直すかそのままいくか議論した結果、
やり直したら傷が確実に残ってしまうのと、
傷が残らないようにするとなると、BOXごとまるまる
交換(円筒柱にも傷が入るおそれもある。)になり、
製作する時間がないと言う事で、
今回はそのままの状態で引渡す事にした。

そこでの焦点は、クライアントに
迷惑がかかってしまうというとこだった。

この30ミリの違いはおおきいけれど、
クライアントにとっては、本当に必要なのか
というところをもう一度考え直した。

図面どおりにいっておけば何も問題はないのだが、
やはり悔やまれる。設計監理をする以上は、
現場とのコミュニケーションを密にし、
図面だけでは伝えきれない事を確実に伝えていくという
基本を再認識した。

そしてクライアントからデザイナーとして任されている以上は
そのこだわりは捨ててはいけないと強く思った。

今後は現場に入る前の打合せを、もっと細かくするべきだと
思った出来事でした。




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by h-miya29 | 2008-10-01 12:22 | 現場(設計監理)

小さな建築家の唄/ミヤザキヒロシ


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