ふじかげこども園竣工
2022年 07月 31日
ふじかげこども園の新園舎への想い
ご縁とは不思議なもので、不思議な力があると感じる。娘が通わせてもらった幼稚園の新園舎を、まさか私たちが設計する事になるとは思いもしなかった。あれからずっとずっと関わっていただいた先生たちの推薦があって私たちの一大事は始まるのである。
小さな保育園のリノベーションしか設計経験のない私たちがまず始めた事は、ゼロから幼稚園関連の資料や書籍を集め、インターネットで現状を知ることだった。巷ではこども園の建設ラッシュで、さまざまなこども園のデザインが溢れている。中にはテーマパークのようなこども園も存在する。私たち夫婦の共通認識として頭にあったのは、『ふじかげ』はテーマパークではなく、大きな家のような存在である事。私たちのとっても家庭のような温かい幼稚園であった記憶を辿って、プランニングは始まる。限られた町中の敷地の中で要望を詰め込む作業は、果てしない大きな夢を実現する事のように手探りの連続であった気がする。ただ、インスピレーションで描いた手描きのスケッチが、今の新園舎のカタチそのものに成っているのは、いろんな方々のご協力があってこそだと感じている。3年に及ぶ数々の先生たちとの打ち合わせも全てこの園舎には詰まっている。つまりこの園舎には『愛』が詰まっているのだ。子どもたちはこの愛情に溢れた園舎でミライの夢を実現するきっかけになる保育を受ける。いや、保育というよりは家族になる。そんな気がしている。
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